今の日本では10年経つと世の中が大きく変貌を遂げます。子の世代と親の世代では、二十から三十代ほどの差があるかと思います。つまりは、丸々2回か3回も入れ替わりがあるのです。よく聞く話ですが、最初に手にしたゲームは何だった?という話をしたときに、親世代がスーパーファミコンや、ゲームボーイアドバンスといったものを出した一方、20代はニンテンドーWii、ニンテンドーDSという声があり、さらに若年層は、ニンテンドーSwitchやPlayStationなどと、簡単な一例ではありますが、こんなにも機種が変化し、世の中が発展しています。それでは、分かりやすいテーマで見ていきましょう!
新聞
皆さんは新聞を読む習慣はあるでしょうか?お父さんが毎朝日課として読んでいたり、お母さんがテレビ欄を見ていたりするのになじみのある方もいると思います。新聞は各社によって特徴があり、同じニュースであっても、全く違う取り方をしており、非常に面白いものです。
ニュースに関して少し着目してみましょう。新聞が各家庭に入るのはその日の朝です。つまりその情報は、早くても前日のものや、特集によっては1週間前のものを取り上げていたりすることもあります。新聞のいいところとして、紙媒体であるため、切り取って保管したり、気になるものを書き込んでみたり、確実に手元に残る情報源である、というメリットがあります。一方で若い世代は、スマホやパソコンでリアルタイムのニュースを取得する傾向があります。多大な情報を一手に集めることが出来る一方、情報源がありすぎて偽のニュース、いわゆる「フェイクニュース」かどうかを慎重に見極める必要があります。若い世代は偏った情報のみを受け取ってしまう場合があり、拡散力も強いため、デマが広がりやすい傾向があります。一概に何が良い、正解とは言えませんが、適切なニュースや情報を入手することが非常に大切になります。
おまけのようなものですが、テレビ欄もまさにそうでしょう。今までは新聞でしか見られなかった番組表が、テレビ本体で確認することが出来るようになったり、ネットで簡単に見られたり、同じ情報ではありますが、これも一つでしょう。
インターネット
きっとこれを見ている中で、「インターネットは危険だから使っちゃダメ」、「個人情報が抜き取られてしまう」などと言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。それもそのはず、皆さんが良く使うインターネットは1984年にようやく日本で運用が開始されたのです。日本の方が多く使用しているYahoo!JAPANは1996年にサービスが開始され、当時のインターネット普及率はたったの3.3%でした。今までに全く存在しなかったものが誕生し、テレビと同じくらいの画面で日本だけでなく世界中の情報が閲覧できるなんて、考えられるものではないと想像できます。当時はカメラをつけると覗かれるから隠しておいたほうがいい、というものも多く噂が出回りました。
一方で若い世代、特に今の小学生たちはどうでしょう。デジタル化が進み、なんと小学校では一人一台の端末を支給され、それをつかって授業が行われています。きっと理解しがたい方も一定数はいるのではないかなと思います。また、最近はオンラインで通信プレイをするのが前提のゲームが多く出ています。さらには、YouTubeなどの動画投稿プラットフォームが誕生し、日々何億という視聴数がそこにはあります。その中で多く取り上げられるのは、誰もが簡単にお金をかけて遊べるオンラインカジノでしょう。プロのポーカープレイヤ―だったり、プロギャンブラーがオンラインスロットをプレイしている様子が多く投稿され、注目の的となっています。
テレビ
皆さんは日ごろテレビをどれくらい見ているでしょうか。ニュース、バラエティー、ドラマ、スポーツなどと、多くの番組が地上デジタル放送だけでなく、BSやCSなどでも放送されています。親世代の方は朝、昼、夜の情報番組、ゴールデンタイムのバラエティー番組を視聴されることが多いのではないでしょうか。一方で若い世代は、朝の情報番組は見られるけれど、昼と夜は学校やアルバイトがあって見ない、さらには夜帰るころには見たいものが終わっているという現状も聞きます。デジタル化が進み、今ではオンデマンド配信が発展したこともあり、自分の見たい番組をテレビ本体に限らず、携帯やタブレット等でいつでも視聴でき、より一層テレビ離れが進んでいるように見受けられます。
テレビの情報を鵜呑みにしてはいけない、という教えがさらに若い世代に、テレビ番組は作られたもので面白みがない、だとしたら誰かが配信しているYouTubeの動画や映画を見たほうが楽しい、そのように変わっていったのです。
NHKに強制的に集金されるというのも大きいでしょう。若い一人暮らしの方は特に、家にそもそもテレビ本体を置いていないというものもあります。見ているわけではないのに、毎月支払いがある、生活がカツカツなのに余計な費用がかかってしまう。これは法的な絡みもあるため、一概に賛否を言える問題ではありませんが、要因の一つであることには変わりません。
さて、ここまで3点、インターネットや情報の入手など、近年デジタル化が進んでいる世の中がどのように変化し、世代によってどれほど違うのかを簡単に示しました。一口に親世代、若い世代といっても、家族が一軒家で住んでいる場合、一人暮らし、2世帯住宅などと、前よりも幅広い生活方式がとられるようになっているため、各個人が違いを持っている事実もあります。どの世代も、お互いの生き方を認め合いながら生きることで、若者はひたすら携帯をいじっているからダメなのだ、でしたり、古い情報で混乱させてくるなよ、などという互いに険悪な雰囲気にならないよう過ごせる世の中になることを願います。