<質問1>2017年に発売されたゲームの中で、最も感心させられた(あるいは衝撃を受けた)タイトルタイトル名:「アーケードアーカイブス マリオブラザーズ」
まず冒頭で正直に申しておきますと、僕はこの作品をゲームセンターで遊んだ回数はそれほど多くなく、
家庭用に移植されたファミコン版がたまたま手元にあったので、やり込んでいるほかのゲームに飽きた時などに、気分転換に手を出してみるといった程度で、
実際に僕がゲームセンターで触れたものも、果たしてそれが「マリオブラザーズ」だったのか、あるいは「マサオブラザーズ」だったのか、
それはさすがに分からないことはありませんが、ともあれ本作に関しては、ゲーム内容以上に皆さんにお話しておきたいことがあるので、
要点をまとめて以下に簡潔に述べてみたいと思います。Nintendo Switchが空前の大ヒットを記録し、ファン待望のマリオシリーズ最新作「スーパーマリオ オデッセイ」が発売になったのと同じ年に、
その歴史的なシリーズの第一作目である「マリオブラザーズ」が発売になるというのは、何とも運命めいたものへの感慨を禁じえないのですが、
そもそも本作のリリース自体が、歴史的快挙を成し遂げているということに、一体どれほどの方々が気付いているでしょうか?
任天堂と言えば、ファミコンの発売で一躍コンシューマ・シーンの頂点に駆け上がり、「スーパーマリオブラザーズ」や「ゼルダの伝説」といった、
国民的人気シリーズ作を連発して、今や「キング・オブ・コンシューマ」の名声を欲しいままにしていることは、
これを読んでいる皆さんの誰もが異論のないところであり、近年では「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」において、
ディレクターの藤林秀麿氏が、カプコン時代の先輩である(という枕詞で未だに先輩風を吹かせ続けている)
僕がここ数年なんらゲームを発信せず、無駄飯喰らいの誹りを受けながら細々とツイッターに勤しんでいるのを尻目に、
「The Game Awards 2017」の華々しいステージに立ち、まばゆいスポットライトを浴びて「Best Game Direction」
の栄冠を手にするという、まさに栄枯盛衰、明暗双双、急転直下といった、もはや何を言ってるのか分からない有様なわけですが、
ともかく、今日では多くの方が「任天堂と言えば家庭用ゲーム」という認識をお持ちのことかと思います。
続く
歴史的な名作の数々をリリースして、多くのゲーセンキッズたちから好評を博していたことは、
少なくともゲーム業界に身を置く者ならば絶対に忘れてはならない厳然たる事実であり、それなくして今の任天堂はなかったと、
一介の中小企業のサラリーマンであるこの僕を以てして断言してもいい、そのようなことであったわけです。ところが、残念ながら任天堂のアーケードタイトルは、それ以降どれ一つとして再び日の目を見ることがないまま、
当時ゲームセンターに通って「ドンキーコング」の攻略に燃えていた18歳の高校生が、孫がいてもおかしくない54歳の初老を迎えるほどの、
長い長い年月が経ち、任天堂のアーケードでの栄光も、いつしか歴史の彼方へと忘れ去られていったのです。このことに、古くから任天堂を知る我々は、どれほど悔し涙で枕を濡らしたことでしょうか。皆さんも想像してみてください。
いまあなたが楽しんでいるアーケードゲームがあって、「ああ、いつか家庭用に移植されないかなぁ」と待ち焦がれながら、
36年もの月日が流れることを。今年48歳を迎える僕であれば、84歳を迎えても尚実現が叶わないという年月です。
こんなにも絶望的な話があるでしょうか? いやない(反語)。
例に挙げた「ドンキーコング」は、オリジナルのアーケード準拠のものとしては、ニンテンドー64の「ドンキーコング64」
の中に、ミニゲームという形で収録されたこともありました。しかし、それが移植を待ち望む人間にとって理想の姿でないことは明白です。
つまり事実上、これまでに任天堂のアーケードタイトルが家庭用機に完全移植されたことは、ただの一度としてないのです。
続く
当時の最新プラットフォームで、古き良き時代のアーケード作品を蘇らせていこうという、大変意義深い試みで、
セガやナムコ、カプコンといった、80年代のゲーム黄金期を支えた老舗の大手メーカーが次々参入し、
「スペースハリアー」や「ゼビウス」「ソンソン」など、当時誰もが熱狂したタイトルを投入してそれを盛り上げ、
任天堂自身も自社サイトにおいて、プロジェクト関係者の「任天堂のアーケード作品もリリースしていきたい」という意欲的なコメントを掲載し、
僕のようなクラシックゲームを愛してやまないゲームジジイの多くを歓喜に沸かせました。……しかし、しかしです。あろうことか、その後任天堂から、自社アーケードタイトルのリリースが発表されることはありませんでした。
「ドンキーコング」「ポパイ」「シェリフ」など、斬新で魅力的なタイトルをもう一度遊びたいという希望を胸に、
関係者の言葉を信じて、年老いた我々ゲームジジイは忍び寄る寿命の足音に怯えながらひたすら待ち続けましたが、
ついにそれらがバーチャルコンソール アーケードにやって来ることはなかったのです。
Wiiの後継機であるWii Uが発売になると、バーチャルコンソールはそのままWii Uに引き継がれましたが、
Wii Uにおいては任天堂以外のメーカーからさえ一本もアーケードタイトルのリリースはなく、「バーチャルコンソール アーケード」
というプロジェクトは急速に収束し、任天堂のアーケード作品を遊ぶという夢は、
またもや無限の谷底へと解けて流れ落ち、我々ゲームジジイは更なる闇の深淵へと叩き落とされてしまったのです。続く
なぜならそれらの作品は、セピア色の思い出の中に埋もれた過去の遺物でもなければ、
古い時代を回顧して作られたイミテーションでもなく、今なお僕の中で総天然色で輝き続ける現役作品であり、
そのオリジナルそのものだからです。そうした作品への愛とリスペクトを込めて、
「オールドゲーム」「クラシックゲーム」と呼び続けています。そして、僕がクラシックゲームに対して強い敬愛の念を抱くのは、それらが今日まで続くゲーム文化を確立し、
支えてきた偉大なる開拓者であるからにほかなりません。時代時代に人々を熱狂させ、好奇心や想像力を刺激してくれた作品があったからこそ、
今日のゲーム業界があり、今日の僕があるのです。そしてそれらはきっと、これからの未来のゲーム業界にとっても、
頼もしい道しるべになるはずです。
だからこそ、そうした作品たちを歴史の彼方に埋もれさせてはならない、たとえ時代が移り変わろうとも、ゲーム文化を物語る大切な生き証人として、
誰であろうと遊びたいと思った時にいつでも手が届く存在であってほしいと、そう強く願っているのです。ゲームを世に送り出し、その権利を有するメーカーにも、自らのコンテンツを、それを求めるユーザーのもとへ届ける義務と責任があり、
そうした努力を続けなければならないはずです。そう考える僕にとって、任天堂のアーケード作品を遊ぶ方法が、
我々一般人には手が届かないほどの深みに埋もれて、ゲーム文化の線が途切れてしまっていることは、看過できない由々しき事態でした。
ここまで前置き
そろそろ要点をまとめて簡潔に申しますと、あれから長い長い絶望的な時間が経過し、カラカラに乾ききって荒涼たる大地と化した
クラシックゲームシーンに、彗星のごとく現れた我らがハムちゃん(株式会社ハムスター、業界ではこう書く)が、
歴史的名クラシックゲームを現代に忠実に蘇らせる素晴らしいプロジェクト、「アーケードアーカイブス」において、
Nintendo Switchでの展開の第一弾タイトルにこの「マリオブラザーズ」をチョイスし、
1983年のゲームセンターでのリリースから実に34年という時を経て、この栄光ある任天堂アーケード作品のコンシューマ移植を
ついに成し遂げ、ようやく日の当たる場所へと蘇らせたのです! これを歴史的快挙と言わず何と言いましょうか?永かった……実に永かった……。このプロジェクトを実現させるために、きっと多くの方々が血と汗と涙を流してくださったことでしょう。
そして、「アーケード アーカイブス」の発展やNintendo Switchのヒットなど、様々な奇跡が重なって、
ゲームを愛する人々の想いがこの「マリオブラザーズ」という形で結実したのでしょう。これはもう、本作が面白いか否かというところを超えて、
全ての人類が乗るしかないビッグウェーブであるということが、ここまで辛抱強く読んでくださった方なら、
僕が言うまでもなくきっとご理解されていることと思います。
しかし、その小さな体の中には、のちに「スーパーマリオブラザーズ」へと受け継がれていく遊びの原石が、いっぱい詰まっています。
本作が“スーパー”になったからこその「スーパーマリオブラザーズ」であり、本作があったからこそのマリオシリーズなのです。
その歴史の始まりを、本作を通じて味わってみるのもオツなものではないでしょうか。そしてくどいようですが、何より本作は、「任天堂のアーケード作品の家庭用移植」という偉大なる前例を作り、
ほかの任天堂アーケード作品のアーカイブス化への道筋を付けてくれました。
既に移植が発表されているタイトルもたくさんありますし、今後ますます盛り上がっていくことでしょう。
そういう意味でも、本作は今年を代表する一本として、本項目で取り上げるにふさわしい作品なのです。……そういえば、まさにこの原稿を書いている最中に「VS.スーパーマリオブラザーズ」が配信され、僕のNintendo Switchが更に充実しました。
皆さんおなじみの「スーパーマリオブラザーズ」をベースに、アーケードでの稼働用にかなり辛目の調整がなされたこの作品が、
あろうことか本家「スーパーマリオブラザーズ」よりも先にNintendo Switchでリリースされたことにより、「よーし懐かしのスーマリでも遊ぶか」
と寄ってきたライトユーザーたちが心をへし折られ、絶望の淵へと突き落とされているのを想像すると、ワクワクが止まりませんね!
ニンテンドースイッチのホーム画面に「マリオブラザーズ」と「VS.スーパーマリオブラザーズ」のアイコンが並んでいるのも、
ゲームジジイ感涙モノの光景で、生きてて良かったと幸せを噛み締めているところであります。
といったところで、簡潔ではありますが、この質問の回答を締めたいと思います。
こういう所に共感したんだな
少ししかでてねーじゃん
わざわざあんなマイナーゲーキャラ
好きじゃなきゃミリも出そうとも思わんわ他は割と一般的なゲームネタばかりなのに
ベヨだけ浮いてたろ
おまけ
あとは……そうですね、僕のソウル・アイドルでありマイワイフの橋本真帆ネッタちゃんは、事務所を移って浅井企画の所属となり、
仮に手の届かない遠くのお星さまになってしまうとしても、やはりその成功を願わずにはいられませんし、
宝塚歌劇団花組の芽吹幸奈ちゃんは双眼鏡でロックオンし続けますし、
同じく花組の聖乃あすかちゃんも新たにロックオン対象として加わりましたし、
同じく花組の糸月雪羽ちゃんも着々とキャリアを積んで今後が非常に楽しみですし、
雪組のバレリーナ笙乃茅桜ちゃんも先日の公演を観てその美しさを再認識しましたし、
男役では花組の天真みちるさんは相変わらずその怪演に目が離せないですし、
星組の礼真琴さんは、「ガイズ&ドールズ」で演じたアデレイドちゃんにはもう会えないとしても、男役としてカッコよさに更に磨きをかけていただきたいですし、
同じく星組の朱紫令真さんは同郷ということで個人的に応援していきたいですし、
星組といえば娘役に話を戻して、僕の元カノと同じ名前の星蘭ひとみちゃんは、和製オードリーヘップバーンとも言うべき美しさが更に際立ってきていて、
今後が非常に楽しみです。
まぁそんなところでしょうか。
<質問4>2018年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年はツイッターだけでなく、ゲーム制作の方も頑張ります。
抱負が一行なのが笑える
今なんのプロジェクトも担当してねえのか?
ベヨネッタ3は神谷かと思ったが
基本的にこういうインタビューって4カメ側がインタビュー時に録音したものを文字に起こすから
神谷のは凄く大変だったと思う
神谷だけ異様に長すぎって心の中で突っ込みながらさっきまで全インタビューを見ていた
テンプレ質問投げて、テキスト打ってもらうやり方だと思うぞ思うというか、()で心の声とかみんな書きまくりだし
明らかにそうだろうけど
あ、メール回答かも 神谷が書いたかもしれん
ツイッターでスイッチの宣伝
そこまでならハムより先にアケアカ開拓すれば良かったのに
ハム社長は半ば趣味でやってて開発費足りなくなったから色々な機種に広げたってのに神谷は社名の指摘ばかり
ハゲとフサフサ白髪の違いか
旧作を蘇らせるひと
新しいものを作り出すひとそれぞれ役割があるだろ
プラチナの社長でもないのに無茶なことを
いやだってこのつるりんくんは自分じゃプログラムコード書けへんし…
あと自社スタッフだとゴッチやM2より
いい出来のエミュが作れないのがわかってるのだろう
オッサンみんな気づいたでしょ
一方の須田は、
ゼルダ
「神」
だけ。
でも51、やりこみまくってコログ全部集めてるからね⋯⋯
まじで?w
この二人面白いなwww
たしか逆転裁判が舞台化されたのが切っ掛けで見るようになったとか言ってた記憶がある
これだけゲームに愛のある方がいる一方で
名越「感心させられたゲームは特にない」
↑なんかイラっとした
海外で売るつもりで作ったバイナリードメインが大ゴケして、
株主相手の赤字の言い訳に、日本人が海外向けに作るのは無理
だからもうやらないと言って、ベヨネッタ2をキャンセルした
ほど嫉妬深い人だからな。
???
プロデューサーとかなら分からんでもないが、ディレクターにはなって大正解だろ
作るゲームみんな世界中で評価されてる傑作揃いって打率高すぎだろ
101とかも売れてないだけで良作だし
たとえば「ガルディア」「ペンゴ」「ジャンプバグ」「モナコGP」「ターボ」
「スタージャッカー」「ピットフォールII」「ごんべえのあいむそ~り~」「ファンタジーゾーン」「ハングオン」
「スペースハリアー」「アフターバーナーII」「アウトラン」
「パワードリフト」「ギャラクシーフォースII」「エンデューロレーサー」「SDI」「ブロックギャル」「モンスターランド」
「クラッシュローラー」「ピンボ」「フォーメーションZ」「ニューヨークニューヨーク」「ウィズ」「QIX」
「リバーパトロール」「シェリフ」「ドンキーコング」
「ドンキーコングJR.」「ポパイ」「B-WINGS」「ダーウィン4078」「マッドエイリアン」「バーニン‘ラバー」
「ファイティングファンタジー」「ミスタージャン」「ムーンパトロール」「スパルタンX」「バスター」「チューブパニック」「イーアルカンフー」
「ギャラクティックウォーリアーズ」「ブラックパンサー」「WECル・マン24」「タイムギャル」
「アルカノイド」「スラップファイト」「ビューポイント」「ニューラリーX」「ボスコニアン」
「ドルアーガの塔」「マッピー」「リブルラブル」
「ドラゴンバスター」「パックランド」「サンダーセプター」「TX-1」「ロックオン」「ぺったんピュー」
「麻雀狂時代」「リアル麻雀 牌牌」「麻雀CLUB90’s」
「華の舞」「ニュージグザグ」などが挙げられますが、これは単なる僕のつぶやきなので、気にしないでくださいこのチョイス。本当にゲームが好きなんだな。
神谷の中でSwitchの評価高そうだな
神谷さんは昔から携帯機が好きだからな
GBSPを風呂に持ち込んでパネポン遊ぶのが至福っていってたな
>>97も全部基板で持ってるけどスイッチでも遊びたいからタイトル上げてるんだろうな
まさか持ってないとか無いよな?
あれは本当に怒ってるんじゃなくて、触れ合いのとっかかりのための指摘らしいぞw
知ってる
その割には
神谷にかまって欲しいファンが
わざと間違えるとブロックキメるんだよなあ…
知っていて間違えるのは単なる無礼な馬鹿なのだからおかしくはないだろうよ
神谷さんたまにヒステリックになるからw
当たり前やん
簡潔ではありますがじゃねーよw
去年の見れば分かるけどこいつ元々こういうスタンスだぞ
セガの復刻かなんかで糞長文投げてた
ゼルダ好き過ぎてGBAゼルダの下請けだけじゃ満足出来ず
任天堂に転職したつわものです
>神谷氏の6歳離れた弟さん。会社員。ゲーム業界とは異なる職種の会社に勤められている。お兄さんの説得により、特別にご登場いただいた。 なんだこのぶっとんだ企画・・・
めっちゃ面白そう
読了。ゲーマー兄弟ってのは大体何処も似たようなもんだと変な笑いしか出なかった。そのあと少し泣けた。
ラジオはアメリカンを兄弟で楽しみにして聞いてたとか
大変面白い読み物読み物だったこの記事を読み損ねずにすんだというだけで
このスレに価値があったわ。リンクはった奴GJ
兄 ゲームに関わらずですが、僕が暴君だったんで弟を力で支配していたんですよ。弟 当時、兄は頭がおかしいと思っていました。やべーこの対談めっちゃ面白い
こんな面白い記事を出すとかファミ通やるやん
聴き手もめっちゃゲーム詳しいし
ネタだけじゃこんな長文書けないから愛だけは伝わる
クリエイターはこうあるべき
いやー素直に感心したわ
こういう文章を書ける才能にも感心する。
先輩風とか無駄飯食らいとか自虐ネタもおもろいな
ゲームだとベヨとか101とか買ったがあまり自分には合わない感じだったけどな…
この長さになるとカッコつけた表面的な体裁だけでは文字数がもたないから
自然とその人の嗜好や考え方がにじみ出てくる
そういうの読みたい
インタビューもロングインタビューの方が断然好き
本当にゲームが好きなんだな
素晴らしい